車で来ました『白川郷』
さいたま市からクルマで5時間とか。バカ遠いわ
『白川郷』といえば合掌造りの伝統的建築物が特徴。岐阜が誇る日本屈指観光地です。ベストシーズンは積雪の冬ってイメージ
しかし、オススメは夏です
周囲を取り囲む山の緑、田園に咲く花々、水路を巡る清らかな水が原風景に磨きをかけるから
まるでジブリ映画『トトロ』のような世界観が広がります。もしくは『夏目友人帳』でしょうか
とりあえず『白川郷』の旅行記を綴ります
基本情報
※みだしま公園駐車場
※連日の雨で川増水中
概要
岐阜県大野郡白川村に位置。
合掌造りの伝統的建築物と日本農村の原風景が特徴的な集落です。富山県『五箇山』とともに『白川郷・五箇山の合掌造り集落』として1995年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。観光地として人気のある現在でも集落で生活する人々の暮らしは昔のまま。
白川郷では相互扶助を意味する「結(ゆい)」の心が大切にされ、農村地としてだけでなく豪雪地帯でもあるこの地域の人々は、お互いを助け合って暮らしています。
また年間140万人の観光客を受け入れるため、土産屋やレストランはもちろん、合掌造りの建物を民宿や博物館として提供し、温泉施設や郷土資料館なども営まれています。
白川郷
街並み
駐車場から散策スタート。まずは世界遺産の集落をグルっと歩き回ってみましょう
写真の通りが『白川郷』のメイン通りです。だいたいの民家やお店はこのメイン通り沿いに建てられています
シーズンや時間帯によって一般車の侵入が制限されます。ぼくが観光したこの日は歩行者天国です。道脇に連なった土産屋やお食事処を自由に観光
こんな感じで伝統的建築物がいたるところに。風情ある外観をしていますね
こんな建物に入ってお土産を探したり、買い食いしたり、だただた屋内を観賞したり
実に興味深い建築様式です。欲をいえばこんな合掌造りの民泊に一泊したかった、、、
メイン通りから小さい道に入って行くと、、、
こんな、昔ながらの原風景が広がっています。現代の日本人が抱く昔ながらの原風景のイメージ、そのまんまの景観
背景は飛騨山脈。味のある合掌造り民家と新緑美しい稲穂。見事に調和しています。日本昔ばなしにもでてきますよね、この風景(^^)
小さな通りには水路が走り、、、
こんな感じで水路脇には小道があったり。探検しているみたいで楽しいです。子供心を思い出したような気がします
水路には魚たち、、、
『白川郷』の水路には錦鯉とニジマス。あたりまえのようです
錦鯉がいるのは許容範囲内ですが、水路にニジマスがいるなんて。都会人のぼくからしたら非常識すぎる光景
食用でしょうか。それともペット?
『白川郷』の原風景を十分に楽しんだあとは、集落のはずれにある『城山展望台』を目指します。ここを上った小山に、『白川郷』を一望できるビューポイントがあるのです
そして『城山展望台』から一望した風景が、、、
こちら
眼前に『白川郷』の集落が広がります。ポスターとかポストカードとか。よくみる『白川郷』の写真はこのアングルからだったんですね
美しい、、、
きっと文明開化以前の農村はどこも、こんな純粋な景観をしていたんでしょう。都会嫌いなぼくとしては、憧れの風景です
この集落に引っ越したい!
合掌造りの建物
ここからは『白川郷』の合掌造り建築物をご紹介
合掌造りといっても外見はさまざま。散策中、ぼくが気になった民家をみていきましょう
まずはこちら
かわいく並ぶ2つの民家。左側は民宿ですね
土産屋なんかもしっかり合掌造りです
売られているものも草鞋や編み物など伝統工芸品が多い
昔ながらの建物で昔ながらの品を売る、、、
店の中に入ると江戸時代にタイムスリップしたような感覚に陥ります
続いてはこんな立派な合掌造りの民家
縁側が素敵ですね。別荘として一件、こんな民家を保有してみたいものです
家前が広いこちらの合掌造りの家はお蕎麦屋さん
たくさんの小さな鉢植えにかわいい草花が植えられていて。清らかな雰囲気を醸し出しています
こちらは『源作』という民宿
ここまででお気づきかもしれませんが、、、
『白川郷』の民家には高確率で表札が掲げられていています
そして民宿の場合、『合唱の宿』と明記されていることが多い
きっと外見の似ている民家が多いので、表札を掲げているのでしょう
合掌造りではありませんが、こんな整った風情ある民家もあります。粗い砂を敷いた地面と脇を流れる水路が、建物の外観にマッチしています
民家のとなりには蓮を浮かべた池なんかも。生き物がたくさん集まりそうな環境が整っていますね
ちなみに『白川郷』で見られる生き物は、、、
ニジマス
カエル
イモリ
ギンヤンマ
オニヤンマ
イモリ
ヘビ
ひぐらし
などなど
都会では見られない生き物がたくさん生息。森に入ればカブトムシとかクワガタもたくさんいるんでしょうね。『ぼくのなつやすみ』みたい
国指定重要文化財『和田家』
さて。さてさてさて。
最後に『白川郷』で必見の観光スポット『和田家』を見ていきましょう
合掌造りの『和田家』は家屋の中が資料館になっており、
・合掌造りの構造
・白川郷の伝統工芸品
・白川郷での暮らし
・白川郷で養殖する蚕
など、『白川郷』に関する展示物や資料が盛りだくさん。この地域の興味深い情報に触れることができます
入館料(大人:300円)を支払って家に上ると、1階はこんな感じ。伝統工芸品や庵といった展示物が置かれています
1階には部屋がいくつもあります。こんな畳の部屋に上ったの初めてです
もちろんこんな縁側でボケーッと外を眺めた経験もありません
都会に住む人からすると、こういった伝統的な民家の縁側って憧れなんですよね
心が癒されます。読書とかしたいです
こちらは『白川郷』の歴史資料を閲覧できる部屋
1階を見終わったら階段を上り2階へ上がります。階段はけっこう急なので注意が必要、、、
階段の途中には1.5階みたいな物置場所もあって、生活用品が置かれています。これらは展示物ではなく、今も使われている日常品とのこと
『和田家』の2階。合掌造りは3角形の構造なので2階は1階よりスペースが狭いです
その代わり、合掌造りの構造を直にみることが可能
グルグルグルーッと紐で縛られているのが分かりますね。現代の建築器具を使わず、全て手作業で紡がれています
そして中央には江戸時代から養殖されていると言われている蚕の展示物
カイコ一生サイクル図なんかもあります。おもしろ。成長に合わせて繭の量もグーンッと上がるんですね
本物の蚕もいました。群馬県の『富岡製糸場』からの出張です
ここで注目したいのが合掌造りは2階を養蚕に活用することを目的に進化した建物だということ
これは初耳学
幼虫からサナギへの過程も見られます
高校生のとき、日本史のテストに蚕の養殖ってけっこう出題されましたが『和田家』の展示物を見るとその重要性が分かります
防寒品を虫に頼るとは。昔の人。凄いな
最後に『和田家』の屋根裏を拝見
合掌造りの骨子。やはりすべて手作業です。大工さん、凄いな
紡ぎ方なんかも丁寧に解説しています。興味深いものを丁寧に解説してくれる。『和田家』の魅力。
豊富な資料が揃っているし、これで入場料300円は破格。『白川郷』観光の際はぜったいに立ち寄ることをオススメします
旅のまとめ
岐阜県が誇る世界遺産『白川郷』。たっぷり散策させていただきました
次は冬ですね。雪景色の中、合掌造りの民宿に1泊したいと思います
今回は以上です
それでは