【柳川】詩情あふれる白秋道路と『御花』松濤園に、明治時代の景観美を見出す旅

柳川市の水郷風景とどんこ舟 旅行

東北2週間旅から2週間。今日から九州を2週間旅します
旅程はおおざっぱにこんな感じ

熊本空港→柳川(福岡)→古湯温泉(佐賀)→波戸岬(佐賀)→七ツ釜(佐賀)→虹の松原(佐賀)→乳待坊公園展望台(佐賀)→武雄市図書館(佐賀)→嬉野温泉(佐賀)→阿蘇くじゅう国立公園(熊本)→高千穂峡(宮崎)→湯布院温泉(大分)→九重夢大吊橋(大分)→黒川温泉(熊本)→熊本空港
移動はすべてレンタカー。たっぷり巡ります


ということで。九州最初の観光地、柳川の旅行記を綴ります

 

柳川

水郷街を散歩

柳川市の水郷風景とどんこ舟

熊本空港着後、レンタカーで1時間。やってきました。柳川

九州初上陸です。初観光地が柳川ということですね

写真は中心地、柳川城跡周辺のようす。サラサラと音を立てる柳。その間を流れる水路。小さな波紋を放ちながら、小舟が滑ります。和風アムステルダムといった感じ。とても穏やかな景観です

心が洗われるような心持ち。しばらく散歩してみます

川辺の柳はどこまでも、果てしなく。まさに柳川ですね。こんなにも景観が名前通りの街があったとは。驚きです

左右にはオシャレなカフェや土産屋がたくさんあります。舟下りを楽しんだあとはカフェ。窓越しの眺めを楽しみながらスイーツと紅茶をいただく。良いかもしれません。今度誰かと再訪したときにやってみます

ちなみに右下の白塗りのお家は北原白秋生家。現在は記念館として白秋の著書や遺品が展示されています

さて。またまだ川沿いを進みます

水辺のこの道。白秋道路と名付けられ、日本の道百選に登録されているようです。なんでも白秋が中学校への通学路として毎日歩んでいたのだとか

「こんな詩情あふれる風景を本を読みながら通学していたのかもしれない」とか考えていると、なんだか無性に本を読みたくなってきます。白秋の作品。何一つ知りませんが。漱石好きです。はい

白秋道路が伸びる区間は川下りのルートです。10名ほどの乗客をのせた小舟がゆっくりと進んでいきます。「ここは白秋が◯◯したと言われる場所」「あそこは白秋が××したと言われる場所」というように船頭さんが白秋道路をガイドしています

こちらの舟、橋の下から出てきました。かなり狭い隙間からヒョッコリ

猊鼻渓でも思ったのですが。船頭さんって、よくあんなただの長い棒で舟を自在に操作できますよね。ホント、熟練の技だと思います

川にはこんな櫓(やぐら)なんかもあります

蜘蛛手網といって柳川の伝統漁法の1つだそうです。主に有明海で使用される漁法らしいですが、海に近いためかこんな舟が行き交う場所にもありました

網の先端を水底まで下げ、タイミングよく一気に引き上げることで魚を捕える。ボウズか大量かは、潮の満ち具合と勘によるとのこと

この網がバッと引き揚げられるところを一度見てみたいです

対岸には川柳高校。テニスの強豪校です。テニス好きなので彼らの練習をしばらく鑑賞

やっぱり強豪校の練習はスゴイですね。1人が前後左右、次から次へとボールを出す。もう1人がそれを必死に喰らいついて打ち返す。下手に足を止めればもう10本追加。もはやイジメの形相

白秋道路はこちらで終わり。散歩も終わり。ということで引き返します。柳川藩主立花邸に『御花』という美しい庭園があるそうなのでそちらに向かいます

 

柳川藩主橘邸・御花

江戸以降、柳川を納めていた藩主立花家の邸宅。通称御花。広大な庭園『松濤園』をはじめ、敷地全体が『立花氏庭園』として国の名勝に指定されています。

松濤園』のほかにも、迎賓館として建てられ、現在は結婚式場として祝福の場となっている『西洋館』。立花家の遺物や江戸時代の精巧なコレクションが展示されている『立花家資料館』も。立花家400年の歴史と柳川の変遷を感じることができます。また、邸宅には料亭旅館も隣接。宿泊や宴会も可能です

中心部に戻ってきました。ひときわ広大な敷地。こちらが『御花』の玄関口です。入ります

柳川藩主立花家 御花の西洋館

玄関をくぐるとたくさんの観葉植物に囲まれた真っ白い建物が。こちらは西洋館。結婚式場ですね。清潔感のある外見をしています

ここのとなりに立花邸への入場口があります。入場料は大人700円。入ります

まずはこちら。『松濤園

明治43年に十四代藩主、立花寛治が増設した池庭。座敷からの眺望を楽しむ鑑賞式の庭園です。280本のクロマツ、庭石1500個、灯籠14が池を装飾。見事な景観を創りあげています

縁側にでたらこんな裏庭があるなんて、さすが藩主の邸宅です

松濤園』から邸内に戻ります。廊下はこんな感じ。和風モダンな豪邸です。障子張りの扉が適度に開閉されており、邸内のどこにいても風通しが良くなっています

『御花』の見所にはこのような案内板が必ずあります

案内してくれるのは、15代目当主である鑑徳の娘、文子令嬢。「あやこ」と読みます。令嬢らしい言葉遣い。しかし隠しきれない少女らしさ。分かりやすく、読みやすいガイドです

文子のガイドにしたがって進むと、こんな立派な食事部屋が

障子扉で閉められていますが、『松濤園』に面しています。扉をすべて開けると一面の池庭。贅沢な景観と贅沢な料理を楽しんでいたことが想像できます

ちなみに料亭では、柳川名物『うなぎのセイロ蒸し』といった有明海の食材を使った会席料理をいただけるようです。『うなぎのセイロ蒸し』、、、どんな味がするのでしょう。食べてみたいです

こちらは中庭。砂利の外周に正方形の芝生。ソテツがすこし。こちらも広いです

この中庭。先ほどの食事部屋に面しています。つまり、食事部屋からは右を向けば『松濤園』、左を向けば中庭ということ。裏ましい。この家住みたい

寝室、ダイニング、書斎。文子とともに鑑賞

客間でしょうか。角部屋のソファにはかわいい装飾品が吊るされています。こちらの装飾品はさげもんと呼ばれるもの。柳川市の工芸品です

柳川では昔から女の子が生まれると初節句に子供の健やかな成長を願い、雛段と一緒に色とりどりの「さげもん」を飾り、盛大に祝う習わしがあります。
さげもんとは、縁起のよい鶴やウサギ、ひよこ、ひな人形などの布細工と鮮やかな糸でまきあげた「柳川まり」とをくみあわせたもので、「幸福」「健康」など、母親、祖母、親戚などの願いがこめられています。

柳川市公式サイトではこんな説明

そして3月3日、雛祭りの日にはお雛様水上パレードや、各観光施設、飲食店に飾られたさげもんを巡る、さげもんめぐりが実施されます

どうやらさげもんだけでなく、雛人形、柳川マリなど、ピンク色の装飾品で街中飾りつけられる盛大なお祭りのようです。ということで次回は3月に再訪したいと思います

 

旅のまとめ

『御花』周辺のようす。柳川城の名残がちらほらと

右下の門の建設意図が謎です。コイに餌をやるためだけに作られたのでしょうか。水堀に面しています

白秋道路含め、柳川には気持ちよく歩ける遊歩道がたくさん。ランニングする人や、釣り竿を背負って海へ向かう人、もちろん通学路として通る子供たち。そんな市民に親しまれた穏やかな遊歩道。次回は雛祭りの賑やかな季節に『さげもんめぐり』したいと思います

 

今日は波戸岬で夕日を見る予定。ということで佐賀のてっぺんをめざします

 

今回は以上です
それでは